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日本全体で
大会を成功させたことを
誇れる未来につなげたい。

井上 利彦

広報局 広報部戦略広報課
エンゲージメント&PRプランニングチーム係長
2014年入会

PR会社から転身。マルチプレイヤーを標榜し多様な手法を駆使しながら東京2020大会の成功に向けて奮闘中。業務に限らず、職員の結束をはかる懇親会等、職域を超えた横のつながりを、レガシーにしたいと話す。

「トウキョウ!」アナウンスとともに、歓声が地鳴りのように響いた。ホールが大きく揺れた。2013年9月7日、アルゼンチンのブエノスアイレスで行われたIOC(国際オリンピック委員会)の総会で、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まった瞬間のことだった。
PR会社の社員として、JOCや東京都と連携し、招致活動にあたっていた井上はホールで仲間と抱き合って泣いた。
胸に去来したのは、ロンドン2012を現地で体験した時の感動だった。いつまでも色あせることのないその光景を、今度は日本の皆さんと一緒に迎えることが出来る。

常に前例がない環境で
チャレンジして変化しながら
成長を遂げる。

東京での開催が決まった直後、井上はPR会社から組織委員会への転職を決めた。井上の背中を押したのは、ロンドン2012の、あの感動である。オリンピック・パラリンピックには、開催国をそして世界ををひとつにする力がある。ロンドンで目の当たりにした光景をこの手でつくりたいという想いがあったのだ。

広報である井上のミッションは多様だ。PR全体の方針を決めるプランニング、アイデア立案はもちろんのこと、組織の横の連携を高めることを目的とした内部に向けた情報発信や、さらには行政やスポンサー企業、その先の広告代理店との調整まで、すべてにおいてメッセージや、情報、その伝え方が肝となる。

「広告代理店やPR会社で経験してきたことが活きています。それまではスペシャリストでないことに劣等感がありましたが、多彩に、広く、メディアやイベント、WEB、そしてスポーツの知識があったことや、企業文化や利害の異なる人々と協働した経験がここでは上手く活用できている気がしています」

とはいえ、過去の成功体験だけで成果を出せるような甘い環境ではない。常に前例がない中でのチャレンジと変化を求められる。目指すは、日本に、世界にポジティブな変化を作り上げるパフォーマンスだ。果たして、これほど自己研鑽につながる環境があるだろうか。
これまでの経験に、東京2020という圧倒的な成長機会を変数的に掛け合わせることで、どんな高みに到達できるのか。転職から4年。井上が抱いていた劣等感はいつしか自分に対する期待感に塗り変わっていた。

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ひとりひとりの胸に響くストーリーを紡ごう。

井上が意識していること。それは、誰のための、なんのためのプロジェクトなのかを見失わないこと。「PR施策も関係各所との調整も、難易度が高いほどそれをやり切ることを目的とはき違えかねません。でも、私たちが目指すのは、東京2020大会に対する国民のエンゲージメント(参画意識)を高めること。東京2020大会と、ひとりひとりの絆をつくり、人生の、自分の国のど真ん中にオリンピック・パラリンピックがくる醍醐味を味わっていただくことです。たとえばマスコットを決める際に、全国の小学生から投票を募りましたが、それに加えて発表の瞬間を、子供たちの給食の時間帯にテレビで生中継してもらうよう関係各所に働きかける。各学校に感謝状を贈り、10年後、20年後も、自分が大会プロセスに参加した記憶として思いだしてもらえるようにする。胸に響いて記憶に残る施策にまで昇華させることがねらいです」

そうした意識で臨む中、胸を打たれるできごとがあった。300人の大学生を前にボランティア募集の説明をした時のことだ。「終了後のアンケートで『迷っていましたが、話を聞いて参加することを決めました。わたしの人生の転機になったかもしれません』と書いてくれた学生がいたんです。たぶん、人生に一度しかないこと。この経験から何か吸収してその先の人生に活かしてほしい。
その想いを受け止めてもらえたことがうれしくて」できるだけ多くの人たちに、その人なりの東京2020大会との関わり方があることを伝える。その人と東京2020大会との間にストーリーを描く。どんなプログラムでストーリーを胸に響かせ、どうエンゲージメントを高めてゆくのか。求められるのは様々な制約の中での祝祭感、メッセージ、それを発信するコミュニケーション。ハードルと打ち手は無数にある。広報としての手腕が、日々、問われている。

6年間の挑戦が、
未来の礎となることを信じて。

井上は東京2020大会を、1ヶ月で終わるイベントだとは思っていない。
その先の日本をつくるキッカケととらえている。「ここで成し遂げたことや、そこにいたるまでの挑戦は、日本の資産となるはずです。
東京2020大会を通じて、たとえば、日本に生まれたことを誇りに感じる未来をつくりたい。大人たちが世界規模のプロジェクトに挑む姿と、一緒に活動する若者が一体となって、明るい未来につなげていきたいんです。世界の中で日本という国の、そして日本人が持つ心の素晴らしさをもう一度発信してブランディングする、またとない機会だと思っています。」と井上は語る。

東京2020大会の成功に向けて各領域から集まったスペシャリストが、共通の目標に向かって信頼というネットワークで結ばれる。未来ある学生が、ボランティアを通じて世界の観客に触れる。多くの国民が、開閉会式を見て日本人としてのアイデンティティーに想いを馳せる。東京2020大会には日本全体を一つにする要素がつまっている。その可能性を最大化するために、未来に向けて先陣を切るのが井上なのだ。井上と広報局の仕事は、招致決定の瞬間からはじまっている。

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2020年大会が終了した後の自分はまだ想像できないと井上は語る。
圧倒的なプロジェクトインパクトと成長機会を経てどこまでいけるのか。
その力を持って、自分は日本にどんなレガシーを残せるのか。
すべてが、その先の人生につながっているという想いのなかで、限界まで挑む。
今はただ、それだけだ。

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